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 数字 

1000kmブルベ Updated!!

ついに4桁の距離に達してしまったブルベ。3日〜4日間にわたる非日常サイクリング。後半になると自転車に接する全ての部分が痛くなる(ケツ、手のひら、足の裏)ことも。

他の距離のブルベに比べると開催回数が非常に少ないが、スタッフの負荷の大きさを考えると仕方がない。

SRの条件は600kmまでであり、1000kmでより短い距離のブルベ(200km,300km,400km,600km)の代替とすることはできない。

「1000kmを自転車で走りきることが出来るのか?
休憩・食事・仮眠等を含めて75時間に完走出来るのか?
出来る
出来るのだ」

600kmブルベ変態制限時間1200kmブルベ

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1200kmブルベ

PBPがこの距離。この距離から国際大会になるため準備が大変になり、スタッフの負荷が大きいらしい。外国語への対応や仮眠所の運営が必要になるのだと思われる。

制限時間は複数あってよくわからない。90時間が基準?

これ以上の距離のブルベも存在する。

1000kmブルベPBP

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1人ブルベ

ブルベ愛好家が、ブルベ時以外で単独長距離サイクリングすることを「1人ブルベ」と呼ぶことがある。

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200kmブルベ

多くの人が最初に走るであろう距離のブルベ。そのため参加者が多く、制限人数が無い募集では100人以上になる場合もある。参加人数が多い場合は分散スタートになることがある。

200kmというと結構な距離に感じられるが、ロードバイクで走る距離としてはそこまでキツイわけでは無い・・・距離だけならね。実際の難易度は気温・天候・路面状態・道路の混み具合・獲得標高・ポイントの多寡等、様々な要因に左右される。特に獲得標高の量は多めで、河川沿いサイクリングロードを走るのが基本な人が「200km?余裕だぜ!」とか思って参加すると地獄を見る(見た)。

朝スタートの場合、がんばれば日没前(残照があるうち)に帰ってこれることも。

(長距離の)変態の世界にようこそ!

制限時間は13時間半。

分散スタート300kmブルベ制限時間

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2人乗り

6歳未満の子供を一人載せるなどの場合をのぞき2人乗りは禁止。元々2人分の乗車装置があるタンデムは2人乗りには該当しないが、各都道府県の公安委員会の条文により規制されていることがほとんどで長野県以外では走行できない。

2009年より長野でもブルベが主催されるため、コースが長野県内におさまる場合にはタンデムでのブルベ参加が可能になる。

違反すると2万円以下の罰金刑または科料(千円以上1万円未満の財産刑)。

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300kmブルベ

多くの人が2番目に走るであろうブルベ。

朝スタートなら深夜クローズなので、(日付を越えていても)まだ感覚的にはワンデイサイクリングのうちに入る。これ以上のブルベは夜間走行が長時間になるので、ブルベは200kmと300kmしか参加しない!という人もいる。

制限時間は20時間。

分散スタート200kmブルベ300kmブルベ400kmブルベ制限時間

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400kmブルベ

ここから先は長時間の夜間走行が必須になる(速い人は除く)ため、一気にキツくなる。ブルベの性質上、仮眠時間は制限時間に含まれるが、400kmブルベは600kmブルベに比較してやや仮眠時間が取りにくいため、一番キツいブルベというのを聞いたことがある。

徹夜で走りきってしまう人も中にはいるが、無理すると危険なので睡魔と相談して走行すること。ブルベの予習時に仮眠場所を考えておいたほうが良い。

制限時間は27時間。

300kmブルベ600kmブルベ制限時間

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500kmブルベ

そんなブルベはありません( ̄ー ̄)ニヤリッ

朝スタートの200kmブルベ終了後に同日開催の夜スタートの300kmブルベに出れば「500kmブルベ」を「自称」可能だが、もちろん500kmの走行が公式に認定されるわけでは無い。あくまで200kmと300kmが別々に認定される。

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600kmブルベ

SRに立ちふさがる壁(人による)。DNFを繰り返してSRを達成すると感動もひとしお。

600kmブルベはどうしても長時間走行になるので、その分悪天候に遭遇する確率が高くなる。つまりキツイ。

人によってはケツの痛みが対策できないと完走できない距離。このあたりの距離から、長距離ゆえドロップバッグが行われることもある。

とても疲れるので、できれば600kmの翌日は休みを確保しておいた方がいい。

制限時間は40時間。

400kmブルベSR1000kmブルベ変態制限時間

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 D 

DNF (DoNotFinish)

未完走。正規の時間帯にスタートしているが、完走していないこと。
ブルベでは回収車などは無いので自力で帰宅するかスタート地点に戻る必要がある。
DNFする場合、ブルベ運営スタッフに必ずその旨連絡すること(重要)。

DNFの理由は事故、メカトラブル、怪我、関節の痛み、股ズレ、急用、予定、家庭内政治対策、熱中症、寒さ、強風、雨、嵐、台風、雪、タイムアウト、走る気力が無くなった・・・など色々。走行中の死亡もDNFに含まれると思われる。

DNFするのは簡単だが、そこから帰るのが大変なことがある(山奥で鉄道が近くに走っていない等)。完走した方が楽!という状況も十分ありえる。

DNFの連絡さえ入れれば、タイムアウト後も走り続けるのは自由であり、その場合は時間外完走となる。

完走時間外完走認定外完走制限時間リザルトスタートタイムアウト輪行袋輪行氷雨ブルベ

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DNS (DoNotStart)

未出走。ブルベの結果の3種類の状態の1つ。

遅刻して、スタート時間範囲(スタート時刻から30分間)より遅れてスタートして完走した場合はこちらになる。
この場合の完走時間は認定されないので参考記録になる。

DNSの連絡は早ければ早いほどよい(もちろん電話なら常識的な時間内で)。できればスタートの閉鎖時間までに各主催に連絡すること。

完走認定外完走リザルトスタート

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 P 

PBP (ParisBreastParis)

4年に1回フランスで開催される長距離自転車サイクリング大会。ブルベの祭典。走行距離は1200km。参加するためにはSRであることが必要(つまり参加者はすべてSR)。

管理人はPBPに出たことがないのでたいして書けない。あとは検索して>パリブレストパリ - Google 検索

SR1200kmブルベ夜スタート

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PC (Point de Controle)

コントロールポイントのこと。フランス語だとPoint de ControleになるのでPCと略して書く。1個目のPCをPC1、2個目のPCをPC2・・・、ゴール前のPCを最終PCと呼ぶ。各PCにはオープン時間とクローズ時間が設定されており、オープン時間より遅くクローズ時間よりは早くチェックを受けなければならない。通常PCは前もって場所が予告されているが、抜き打ち的にシークレットPCが設定されることがある。

PCにはブルベの運営スタッフのいる有人PCとスタッフのいない無人PCがある。PCはチェックポイントにすぎず、他のサイクリングイベントのように飲み物や食事が提供されるわけではない。ただし、経験上、シークレットPCでは食事や飲み物が提供されることが多い。



制限時間有人PC無人PCドロップバッグシークレットPCタイムアウト

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 S 

SR (SuperRandonneur) Updated!!

200km,300km,400km,600kmのブルベを完走すると完成する称号。SRメダルを買う権利を得る。DNFを繰り返してSRを達成するとけっこう感動する。短距離のブルベは長距離のブルベで代替可能(例1:600km×4、例2:300km,300km,400km,600kmとか)。ただし1000kmでの代替はできない(おそらくはそれ以上の距離でも)。

・200kmの距離は300km,400km,600kmで代替可能
・300kmの距離は400km,600kmで代替可能
・400kmの距離は600kmで代替可能
・600kmの距離は、他の距離での代替不可

600kmブルベ変態PBP

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SRメダル

SR取得後に買う権利が発生するメダル。通常の完走メダルより大きく、デザインが派手。

申請のためには完走したブルベカードに貼られてある認定番号が必要であり、認定番号をふくむ様々な情報を規定の書類に記載する必要がある。

値段は他のメダルと同様に1000円だが、郵便(振替/払込)手数料が余分にかかる。
参考:郵便振替手数料

メダル

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 あ 

アフターブルベ

参加したブルベについて書かれたblogを読みまわり、感慨にふけたり、反省したり、装備をみなおしたり、コースについて参考にしたりすること。

酒の肴のひとつ。

該当ブルベについてのblogは、グーグルで「brm〔日付〕 〔主催地〕〔距離〕」と検索するとたいがい見つかる(例:「 brm111△千葉200」△はスペース)。検索でみつけた記事のコメント欄には同ブルベの参加者からの書き込みが高確率であるため、そこからまたアフターブルベの世界が広がることも。

アフターブルベを読むのは簡単だが、提供するにはそこそこの労力が必要。だが、あとで自分の走ったブルベを思い出せるので悪くはない。記憶は風化していくからね。

リザルト

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うちに帰るまでがブルベです

無事帰宅すること。

ブルベの最優先目標。十分な仮眠、DNF(タイムアウト)、十分な準備、コースの予習など。他にもいろいろあると思うが、手段を選ばず全力で達成すること。

元ネタは「うちに帰るまでが遠足です」

仮眠

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案内標識 (あんないひょうしき)

道路標識のひとつ。キューシートのポイントの直前やその数百メートル手前に案内標識があることがおおく、ポイントの把握に非常に役立つもの。多くは大型の青い長方形のプレートが下地になっており、車線中央の上方向に位置するが、まれに色が違うもの(色あせて白い標識を見たことがある)や、より小型の案内標識が道路脇にあることがあり、バリエーションは様々。

ポイント

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飲酒運転 (いんしゅうんてん)

自転車も飲酒運転は禁止されている。違反すると5年以下の懲役か100万円以下の罰金刑。ただし、自転車の酒気帯び運転には罰則が規定されていない。

PBPではPCでアルコール類を売っているとか!?

道交法(道路交通法)

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右岸 (うがん)

河口を向いて右側の岸。地図用語。キューシートの補足欄で、説明に使用されることがある。

左岸

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迂回路 (うかいろ)

道路工事や崖崩れなどで全面通行禁止の場合は迂回路を通る必要がある。

スタッフ試走時にわかっている迂回路は、キューシートの最終版に反映されたり、主催者のウェブサイトで告知されたり、走行前のブリーフィングで説明される(ブリーフィング時にキューシートの差替え分が配布されたことがある)。

スタッフ試走時にわからなかった迂回路(試走時以降の工事や崖崩れ等)に遭遇することがまれにあり、その場合は案内表示や矢印に従い各自迂回することになる。以前、案内表示が無くて、工事の交通誘導員の簡単な指示のみで迂回したこともあった(迷うかと思った)。このような場合にはGPSや方位磁石があると便利。

ブリーフィング通行規制

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(いぬ)

放し飼いにされている犬や、しつけの悪い(吠えたてる)犬はブルベの障害のひとつ。走行中、急に側面から吠えたてられると、交通量の多い道路では非常に危険。しゃれにならない。だがしかし、犬に罪はない。悪いのはしつけの悪い(元)飼い主。

野良犬は目を合わせると追いかけてくることが多い。飼い犬は縄張り(家の前も?)に入ると追いかけてくることが多い。

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痛み止め (いたみどめ)

ブルベでは長距離を走る以上、様々な痛みが発生しえる。痛みに耐えられなければDNFを選択せざるをえないが、どうしても完走したいときには痛み止めで無理矢理走るという選択肢もある。だが、根本的に治療になっているわけではないことに留意すること。走り続けるなら悪化し続けるので、できれば痛み止めに頼らない方がよい。

腸脛靱帯炎

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 か 

キューシート

ブルベコースの表。各ポイントには、総距離・区間距離・進行方向・交差店名・道路名等の項目が記述される。ブルベの運営支部によって表記内容が違うことが多い。

コマ図が別に用意されることもある。

キューシートが事前に公開されたり、送付されたりせずに、現地で初めて配る場合もある(過去にはあったとか)。この場合、事前に予習できないので難易度が非常に高くなる。

→サイクルコンピュータ、 サイコン(サイクルコンピュータ)

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グルメブルベ

ブルベの遊び方の1つ。コンビニ食をなるべく少なくし、それ以外のレストランや食堂で、その土地の名物料理などを食べるブルベ。コンビニでの補給に比べて、食事に多くの時間が必要なので、その分速さが求められる。

観光ブルベ

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ゴール

ブルベのゴール。通常スタッフが待機しているが、中にはスタッフが不在でブルベカードとレシートを郵送で送る場合もある。少人数スタッフの場合、休憩していることがあるので少し待って、来なければ電話で呼ぶこと。

飲み物や食べ物が用意されることもあるが、運営はボランティアのため常時あると期待しないこと。

各走者がバラバラにゴールするため、スタート時よりは賑わいが少ない。

ブルベカード記入タイムアウト

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仮眠 (かみん)

長距離ブルベでの重要テーマのひとつ。長距離ブルベでは仮眠場所や仮眠時間を事前に考えておいたほうがよい。仮眠はだいたい400kmブルベから必要になる。300kmブルベから必要な人もいれば、600kmを徹夜で走りきってしまう人もいる。

自転車は漕いでいるから居眠り運転はありえない・・・なんてことはなく、普通に眠ってしまえる。睡魔を軽視しないこと。「意識が瞬間的に切れる」、「頑張っても普段の半分くらいの速度しか出ない」「いつの間にかスピードが落ちてる」、「ふらつく」「蛇行する」等の徴候が見えたら要注意で、まずは自転車を降りて座って目をつぶるぐらいはするべき。春や秋にはサバイバルシートを持っていると安心。

うちに帰るまでがブルベですサバイバルシート

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完走 (かんそう)

狭い意味では認定完走(スタート、各CP、ゴールともに規定時間内にチェックを受けている完走)。通常の意味はこちら。DNSでもDNFでも無い状態のこと。

広い意味では時間外完走や認定外完走も含む。

DNFDNS時間外完走リザルト認定外完走

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観光ブルベ (かんこうぶるべ)

ブルベの遊び方の1つ。有名観光地などに立ち寄り観光しながら走るブルベ。食事も観光のうちと考えれば、グルメブルベは観光ブルベに含まれると考えられる。

グルメブルベ

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(くま)

東北地方及び上越地方で熊出没注意の看板をみかける。北海道も熊の生息地域なので看板が多いと思う。ブルベのコース上に警告の看板があることがあり、恐ろしい。なるべく会いたくない。

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携帯電話/PHS (けいたいでんわPHS)

事故発生時に警察やブルベスタッフに連絡するのに必要。DNFの連絡時にも使う。ブルベでは山間部がコースに含まれることがあり、必ずしも通話ができるとは限らない。

出走前までに要充電。

充電

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警音器(ベル) (けいおんき)

道交法遵守のため必要な装備。実用性は他の必須5装備に比べると低い。警音器を鳴らさなければならない箇所の道路標識のある箇所では鳴らす必要があるが、そんな道路標識は見たことが無い。

薄暗い林道のブラインドカーブや見通しの悪いT字路や草刈りがなされていない真夏のサイクリングロードのカーブでは徐行時に鳴らしながら走ったほうが安全。

往復コースでブルベ参加者がすれ違った場合にはベルを鳴らしあうことが有る。

必須5装備ベル

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検車 (けんしゃ)

出走前の自転車の検車のこと。スタッフが参加者の自転車をチェックする。人力でのみ動く自転車であることや、必須5装備についてチェックされる。合格の場合、スタッフがブルベカードに検車サインをする。

主催者によっては、検車後自由にスタートしていい場合がある。

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片手運転 (かたてうんてん)

道路交通法で禁止されている行為の1つ。例えば、ママチャリの傘さし運転は実は5万円以下の罰金刑の対象。自転車に乗るのならレインコート着用の方向で。

手信号時に片手運転になるのがOKならば、デジカメ撮影のため短時間片手になるのは道交法の片手運転にはあたらないと思っているが、責任は持たない。法的にはグレーゾーンか?

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 さ 

サイクリングロード

ブルベではあまり使われない。埼玉ブルベでは比較的空いているサイクリングロードがコースの一部に採用されることがある。

サイクリングロードは通常河川沿いの道であり、そのため風の影響を強く受けやすい。

照明は一般道より少ないか皆無なので、夜間は車止めが見えずらいので注意。集団走行をしている場合には後ろの者に手信号や声かけ等で車止めの存在を教えたほうがよい。

護岸工事などをしていてダンプが横断することがあが、その場合には鉄板がしかれていることがあるので段差に注意すること。特に危険なのは鉄板が斜めに敷かれている場合で、気付くのが遅れると落車する。

河川管理用の道路の場合、前方から管理用の車が来ることもある。夏期には草刈りをしている場合があり、チェーンソーの音で自転車のロードノイズが作業者に聞こえないため、立ち止まって声をかけたほうが無難(挨拶とか、お疲れ様ですとか)。

昼間でも「急に進路をかえる歩行者」「放し飼いの犬」「犬の首紐(リード)」「道が急に狭くなる」等には注意。一方、閑散としたサイクリングロードは非常に走りやすい。

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サイコン(サイクルコンピュータ)

マグネットやセンサーで自転車の速度や距離等を計測する機械。GPSを使用せずにキューシートを見ながら走る場合、距離をみながらキューシート上のポイントを把握するのに必要。

ミスコースしなくても誤差がだんだん出ることが多く、その場合はポイント毎に計算しながら走るか、サイコンの距離をキューシート上の数値と同じになるよう調節する必要がある。

雨天時に動かなくなったり、電池が切れたり、走りながらボタンに触れて計測をストップしたのに気づかず進んでポイントを行きすぎてミスコースしたり、サイコンの距離調整をするために計測をストップしたことを忘れたりと、頻度は高くないがトラブルになることがある。

サイコンリセットキューシート

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サイコンリセット

スタート時にサイコンの距離計測をリセットして、再スタートすること。キューシートとサイコンの距離を見て走る場合には重要。

スタート時に忘れやすいことの1つ。まあ、数キロも走ればリセットしわすれに気付くけど。

→サイクルコンピュータ、 サイコン(サイクルコンピュータ)

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サバイバルシート

登山用品。別名レスキューシート。アルミ蒸着ビニールシートで、一枚布のタイプと封筒型の二種類がある。登山では緊急時のビバーク用に使用する。保温性の高さと、その小ささや軽さからの携帯性からブルベの仮眠時に身体の保温用に使用される。1回使用したあとで、元通りの大きさに畳むのは難しい。断熱効果は高いが、地面からの冷気はたいして防げないため、寒冷時にはベンチの上で使用するなどの工夫が必要。

一枚布タイプは風でめくれやすく、強風時に使う際には工夫を要する。微風でもカサカサうるさい。取り出し時及び格納時にもけっこうカサカサと音がするので、夜間や明け方の住宅地ではちょっと使いづらい。

水気を通さない分蒸れる。仮眠して目覚めたら汗びっしょりということも。

また、両面が銀色のタイプと、片面銀色片面金色の2タイプがある。後者は寒いときは銀色内側・金色外側で使用し、暑いときは金色内側・銀色外側で使用する(銀色が熱を反射し、金色が熱を吸収する)。反対に使うと場合によっては命に関わるので要注意。

登山用品店で入手可能。一枚布タイプが500円ぐらいから、封筒型は1000円ぐらいから。100円均一ショップの中には取り扱っているところもあるらしい。

レスキューシート仮眠

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シークレットPC

事前に公開されないPC。コースのショートカットを防ぐような位置に設置されることが多い。通常のPCと同様にオープン時間とクローズ時間が設定され、規定時間内にチェックを受けないと認定完走にはならない。

シークレットPCでは飲み物や食べ物の補給が(スタッフの好意で)なされていることが多いが、トイレがあるとは限らない。

スタート時にスタッフにシークレットPCの有無や場所を聞いてはいけない。「いつもの場所にありますか?」もダメ。

トイレPC

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スタート

ブルベのスタート。走り出せばとりあえずDNFが確保される。だいたい1時間前から受付が開始される。おおむね、出走サイン・書類提出・ブルベカード記入→ブリーフィング→検車→スタートという流れになる

スタート時間には30分間の猶予がある。例えば7:00スタートなら7:30までに検車のサインを受けてスタートすれば良いわけで、30時間までなら遅刻できるとも言える。ただし、遅れた分だけ制限時間がきつくなる。

埼玉ブルベもしくは埼玉スタッフが参加するブルベでは、オダックス埼玉企画作成の反射ベストを買えることがある。

以前は「スタート時刻から1時間以内」にスタートすればよかったが、2009年4月30日より日本のローカルルールとして「スタート時刻から30分間以内」に変更された。DNSの連絡が徹底されないために、ボランティアスタッフの負担が大きくなったことが原因とのこと。(参考リンク:Audax Japan: Documents Archive

DNFブリーフィング出走サイン書類提出ブルベカード記入遅刻DNS

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スローパンク

嫌なトラブルのひとつ。原因がわからないと解決できず、何度もパンク修理をくり返すことになる。スペアチューブが無くなると厳しい。

夜間のパンク時には光量不足により原因を特定しずらい。

パンク

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左岸 (さがん)

河口を向いて左側の岸。地図用語。キューシートの補足欄で、説明に使用されることがある。

右岸

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参考記録 (さんこうきろく)

ゴール時刻や完走時間などの記録が正規のものではないこと。完走にはならない。完走時間のあとに追記で「(参考記録)」と書かれることがある。

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時間外完走 (じかんがいかんそう)

DNFの一形態。

タイムアウトした場合はそこから帰宅することが普通だが、DNFした後もなお走り続けついにはゴールしてしまう者もいる。

普通の制限時間よりも長時間走行するわけで過酷であり、ロマン度は非常に高いが危険度もそれに応じて高くなる。実行するなら自己責任で。

「制限時間なんて飾りです、速い人にはそれがわからんのです」

DNF完走認定外完走

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時間差スタート (じかんさスタート)

参加人数が多いブルベでは時間差スタートになることがある。予め多数の参加者がみこまれるブルベでは、スタート時間別に申込が行われることも。

特に人数が多い場合、各時間差スタートのなかで分散スタートが行われることがある。例えば信号2回待ちごとに10人とか。

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自転車 (じてんしゃ)

ブルベに出走可能な自転車は人力のみで動くならOK(電気自転車は×)。車種としてはロードバイクがほとんど。スポルティーフ/ランドナーや小径車は常連さんがいるので、どこの大会でも少数だがだいたいみかける。シクロクロス・リカンベント・MTB/クロスバイクはたまに見かけるぐらいで、全く見ない場合もある(MTB/クロスバイクは200kmなどの短距離ブルベでは数人見かける)。中には固定ギア車やママチャリで参加する強者もいる。

長距離を走る性格からか、ロードバイクはスポルティーフ寄りの装備がされることがある(泥よけ、シートポストキャリアー、大型のフロントバッグ)。一方で小さいサドルバッグのみで長距離ブルベを走りきってしまう人もる。

2009年から始まる長野ブルベでは、県内コースならタンデム車での参加が可能だと思う。

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自販機 (じはんき)

自動販売機の略で、多くの場合ジュース類の自動販売機を差す。

ブルベ中の休憩ポイント及び補給ポイントのひとつ。夏ブルベではドリンクの消費が激しいので自販機に立ち寄る回数が増えるが、後で計算するとけっこうな金額になっていることが多い。冬ブルベではホットドリンクを買って一息ついたり、寒さで痺れた手を温めることができる(あくまで一時的だが)。ハンガーノック時またはその手前の状態の時に、ゼリー系飲料を売っている自販機を見つけて回復できることもある。

夏では自販機の明かりにつられて、虫やそれを食べるカエルが多数張り付いていることも・・

人によっては酸素(煙草)を補給する場所。

海外だと自販機は少ないか、壊れていることが多いらしい。

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鹿 (しか)

北海道ブルベで注意すべき動物のひとつ。

参考:鹿ぴょん - Google 検索

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充電 (じゅうでん)

デジカメの充電は忘れてもいいが、携帯(PHS)の充電は忘れてはいけない。いざというときに連絡手段が使えないと困る。

携帯電話/PHS

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出走サイン (しゅっそうサイン)

用意された名簿の自分の氏名欄のところにサインをすること。

分散スタートのあるブルベの場合、サインの時点で出走順番を示す整理券が配布されることがある。

スタート分散スタート

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書類提出 (しょるいていしゅつ)

主催者によってはスタート受付時に誓約書等を提出する必要がある。通常、誓約書には押印が必要。

スタート

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制限時間 (せいげんじかん)

ゴールまたは各PCごとに設定されるクローズ時間。

ゴールのクローズ時間は距離ごとに決められている。ブルベの距離はピッタリ200kmや300kmということはほとんどなく、数km〜十数km長いが、制限時間がその分長くなるわけでは無い。ただし、特例として制限が延長される場合がある(例:雨天続きの2007年PBP)。

600kmまでのブルベと1000km以上のブルベでは制限時間のキツさが違う。(多分、前者が15km/hが基準、後者が13.3kmが基準)。

600kmブルベ400kmブルベ300kmブルベ200kmブルベ1000kmブルベDNFPC

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前照灯 (ぜんしょうとう)

必須5装備のひとつ。真夜中の峠越え等、ブルベでは街灯の全くない夜間走行が含まれるので強力な前照灯が必須。少なくともEL-520クラスの前照灯が必要で、より明るいライトを使用している者も多い。なお、400km以上のブルベでは前照灯は2灯必要。自転車に固定することが必要。トンネルでは前照灯を点灯する必要がある。

自転車の前照灯とは別にヘッドランプがあるとカーブの先を視認したり、キューシートやサイコンを見るのに役立つ。前照灯が弱いと、車道外測線や中央線が視認しづらくなるため、ミスコースしやすくなる。

薄暗く幅が狭い林道では昼間でもつけておいたほうが安全。対向車からの視認性が高まる。

必須5装備

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 た 

ダート

未舗装路。通常ブルベのコースは舗装路であり、ダートは含まれないが、工事区間が有る場合には例外的に未舗装路(ダート)を走行することがある。

以前、長いダートの降り坂がコースに含まれた時に、タイヤ径が細いと危険なので迂回路が取られたことがある。

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タイムアウト

各PCやゴールのクローズ時間に間に合わないこと。タイムアウトしたら通常DNFとなる。

交通事故の被害者になってしまった場合や、交通事故の立会い時などのやむを得ないタイムアウトに限り、その次のPCのクローズ時間に間に合えば認定されるらしい。

遅刻DNFPCゴール

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ティッシュ

手鼻がかめない鼻炎持ちは必須。長距離ブルベでは2パックぐらい使うときもある。

トイレが見つからない場合や急に腹の調子が悪くなったときの最終手段。トイレが見つからなかったときの保険。

公園のトイレ等、トイレによっては紙がない場合もあるので、背中のポケットやウェストバッグ等、常に身につけているほうが良い。雨天時にはビニール袋にいれて防水対策すること。

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デジカメ

あるとブルベが楽しくなるもの。気に入った風景で立ち止まれるのは自転車の長所であり、いろんな所を走るブルベではデジカメがあると楽しい。停止が多くなるので単独走行が多くなる。

走りながら撮影するの場合、短時間でも片手になるので、状況によっては撮らないという選択肢も必要。例えば降り坂では加速するので一瞬でも片手になるのは危険。また、ファミレスなどの商業施設が多いところでも車の出入りがあるので片手になるのは危険。立ち止まって撮るのが安全なのは言うまでもない。

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トイレ

長時間走行であるブルベでは非常に大切なもののひとつ。仮眠時に体を冷やすとトイレが近くなることが多い。

コンビニ、個人商店、公園、道の駅、公衆トイレ、駅の外側にある多目的トイレ・・・などが利用可能だが、掃除中とか借りられない場合もある。

PCのトイレは混むことが多く、予習時に近くのトイレを調べておくと安心。

シークレットPC

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ドロップバッグ

予め定められたPCに荷物を運ぶサービス。また別の荷物を預かって貰える場合もある。

自力で(=自転車で)運搬するよりは遙かに楽なため長距離ブルベでは非常に助かる。特に複数の峠越えを含むブルベではなおさら。

ブルベスタッフが提供する場合、有料の場合と無料の場合がある。参加者でもスタッフでもない第三者に個人的に頼む場合、許可されている場所はPCのみ。

郵便局や宅配便営業所で局留めを利用するセルフドロップバッグというのもあるらしい。

PC

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手旗信号 (てばたしんごう)

道路工事で片側交互通行に鳴っている場合に、交通誘導員による手旗信号で通行をコントロールされることがある。

山梨県内であったときには、赤い手旗信号を掲げて停止(赤信号と同じ)、白い手旗信号を掲げて進行可として交通誘導していた。

通行規制

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遅刻 (ちこく)

ブルベの出走時間には30分間の幅があるので、例えば7時スタートだったら7:30までにスタートすればいいわけだが、脚に自身が無いならなるべく遅刻はしないほうがいい。

PCのクローズ時間はスタート時間が基準のため、スタートが遅れたぶんだけタイムアウトの危険が増える。

タイムアウトスタート

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貯金 (ちょきん)

次のポイント(PCまたはゴール)のクローズ時間までの余裕のことを貯金にたとえてそう呼ぶ。悪天候だと貯金がたまりにくい。むしろ減っていく。

前半に平地が含まれたり、追い風に恵まれると貯金が貯まりやすく、余裕を持って走ることができる。

貯金が少なくなると焦るが、焦ってもいいことは無い。特に複数日にまたがるブルベでは貯金を気にして睡眠不足になることがあるが、睡魔が強い状態での走行は危険なのでタイムアウトしてでも仮眠をとったほうが良い。死ぬよりはマシ。
貯金がマイナスになってもその後のがんばりで何とかなることも。

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腸脛靱帯炎 (ちょうけいじんたいえん)

読み方を知らないと読めない。膝の外側の靱帯の炎症。慢性化することがあるので厄介。陸上の長距離選手にも多いらしい。筋力をつけたり、クリート位置の調整で克服できることがある。悪化するとあまりの痛みに自転車から降りることすらできなくなる。膝の外側に違和感を感じたら、すぐに自転車を降りてストレッチをすると炎症の発生を回避できることがある。

はっきり言って、腸脛靱帯炎になってしまったらDNFしたほうがいい。経験上、走行中の回復は望めない。この痛みは痛み止めなしには耐えられるものではない。

すごく・・・痛いです・・・

痛み止め

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通行規制 (つうこうきせい)

ブルベのコース上では道路工事により通行規制されていることがある。全面通行規制の場合は迂回路があるはずなので、そちらを走行する。片側交互通行の場合は、工事信号や交通誘導員の指示(誘導棒や手旗信号で行われる)に従うこと。

手旗信号迂回路

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道交法(道路交通法) (どうこうほう)

ブルベでは通行規制などは行われないので、公道を走る上では道交法を守る必要がある。

飲酒運転

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(とうげ)

日本は平地部分が少ない国なので、長距離を走るブルベではほとんどの場合、コース中に峠が含まれる。

1000mクラスの峠が複数含まれたり、2000mクラスの峠が含まれることもある。

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 な 

認定外完走 (にんていがいかんそう)

基本的に時間外完走と同じ。

制限時間内に完走しても、交通違反やショートカットが発覚した場合はDNFになるので、その場合は認定されないので、認定外完走と呼ぶのが適当だと思う。

DNSDNF時間外完走完走

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(ねこ)

ブルベに限らず長距離サイクリングをしていると、生きている猫よりも(轢かれて)死んだ猫に遭遇する確率のほうが高い。ごくまれにだが、道路を横断してきた猫を轢きそうになることがある。

猫には安全確認という概念は存在しない。この特攻野郎は心に決めたら左右を無視して飛び出して来るので、もし横断しそうな猫がいたら声をかけるなり怒鳴りつけるなりすると、経験上飛び出しを防げる。

猫かわいいよ猫♪

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 は 

パンク

頻度的に最も多く発生するトラブル。

経験上の原因は次の通り。
・空気圧不足のリム打ち
・異物が刺ささっている(貫通パンク)
・リムテープがずれている(溶接の穴?がリムテープで塞がれていなかったことあり→ガムテープで解決)
・一度あてたパッチが剥がれたor剥がれかかる。
・チューブのバルブとの接合部分が劣化(穴が開く)。
・バルブ部分が曲がってしまい空気が漏れてしまう。
・タイヤの寿命。

輪行時に固定バンドを通すときに、バルブのある部分を経由すると、輪行終了時にパンクしていることが多い。この場合、バルブに力がかかり曲がってしまうこともあり、パンク再発の原因になることも。
固定バンドはバルブの無いスポーク間を通したほうが無難。

スローパンク輪行

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プチブルベ

100kmのブルベのこと。

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ブリーフィング

スタート前のスタッフによる色々な説明。なるべく聞いておいた方がよい。

内容はコースの変更点、コースの注意ポイント(交通規制ポイント、迂回路の情報、路面が悪いところ、危険な交差点、放し飼いの犬がいる)、ドロップバッグについての説明、荷物の預かりについての説明、(もしあるなら)スタート地点の駐車場についての説明、仮眠可能場所についての説明など。

スタート迂回路

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ブルベ (brevet)

長距離を一定の制限時間内に走るサイクリング。レースでは無いので交通法規を守り走行する必要がある。普通の人の感覚からするとちょっと走る距離がおかしい。自転車が趣味な人からみても走る距離がおかしい。この制限時間には休憩時間・食事時間・睡眠時間等が含まれる。雨天程度では中止にならないが、天候があまりに厳しい場合は自分で判断してDNFするのもまたブルベ。

途中でいくつかのPCが設定され、各PCでは定められた時間以内にチェックを受ける必要がある。制限時間は晴天時にロードバイクで走る分にはそれほど厳しいものでは無いが、天候次第では厳しくなることがある。

ボランティアスタッフで運営されるため、大会の参加費は他の自転車イベントに比べると相当に安いが、その分自己責任が旨とされる。基本的にノーサポート。例えば回収車は無いので、DNFした場合は自力で帰宅するなりスタート地点まで戻る必要がある。また走行中の機器トラブルは自分で直す必要がある(第三者としての自転車店を利用するのはOK)。

200km、300km、400km、600kmのブルベを完走するとSR(Super Randonneur)となり、PBPへの出場資格を得られる。1000km以上のブルベも存在する。

相当速い人には当てはまらないことがあるが、300km以上では夜間走行が含まれ、400km以上では二日間以上を走る必要がある。スタート時刻は朝が多いが、中には夜間スタートのブルベもある。

なお「ブルベ」でWEB検索した場合、化粧品用語の「ブルベ」がヒットすることがあるので注意。

詳しくはAudaxJapanのサイトを参照のこと。

参考:ブルベ - Wikipedia

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ブルベカード

完走認定を受けるために無くしてはいけないもの。ブルベは雨天中止にはならないので、雨天時に濡らさないような工夫が必要。

氏名や住所を自分で記入する必要があるが、漢字や仮名ではなくローマ字で記載するのが基本。まれに日本語表記でOKなこともある。住所の順番が日本後と反対なので注意(番地→町名→市名→県名→国名といった感じ)。

スタートでの検車時にブルベカードの所定欄にスタッフのサインを貰うこと。

ゴールではコンビニのレシートと一緒にブルベカードをスタッフに提出する。中にはレシートを時間順に並べてホチキスで留める必要があったり、スタッフがゴールに不在のブルベでは郵送する必要があることも。

レシートブルベカード記入

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ブルベカード記入

スタート受付時には参加者は主催者にブルベカードを貰い、「名字」「名前」「住所」「会員番号」を記入する。場合によっては「クラブコード」の記入が必要なことがある。スタート時にもらったブルベカードに緊急連絡先が記載(印刷)されていない場合は、記載されているブルベカードと交換してもらうこと。

検車時にはスタッフに「検車サイン」を記入してもらう。サインを頂いたら濡れないように、そして紛失しないように工夫して格納したほうがいい。

有人PCでは待機スタッフに「通過サイン」を記入してもらう。

ゴール時には参加者はブルベカードに「完走サイン」「メダルの有無」「所用時間」を記入する。完走サインは漢字や仮名でもOK。ありがたいことに所要時間はスタッフが計算してくれることがほとんどで、疲労や睡眠不足で働かない脳みそによる計算ミスをせずに済む。が、一応自分でも計算してみたほうがいいだろう。

ブルベカードスタートゴール有人PC

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ブルベの準備

必須5装備やその他の装備(携帯工具、スペアチューブ)の準備、自転車の整備(空気圧、注油、タイヤの消耗度、ブレーキシューの消耗度等の確認)、交通手段の準備(輪行なら乗り換えや時間の確認が必要)、前泊や後泊の準備(宿泊施設の予約や着替えの準備等)、コースの予習(キューシートの編集やGPSへのルート登録)等、すべきことがけっこうある。解釈によっては、ブルベのためのトレーニングや申込みもこれに含まれる。

前日の睡眠時間を確保するためにブルベの準備は前々日までに終わらせておくのがよいが、忙しいとそうもいかない。

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ブルベの練習はブルベでする

ブルベ中に何度か聞いたことがある言い回し。200kmや300kmのブルベならワンデイサイクリングにはいるので個人でも練習可能だが、400km以上の走行は個人ではなかなかできない。だから実際にブルベに参加して経験をつんだほうがはやい。

ブルベは他サイクリングイベントに比べて走力的に敷居が低いので、とにかくブルベに参加し続けると自然と完走できるようになる。「慣れ」や「経験」が大切。実戦に勝る練習は無い。

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ヘッドライト

ヘルメットにつけるライト。夜間走行時につけると便利。光量が小さくても、キューシートやサイコンを読む助けになる。光量が大きいなら、真っ暗闇のカーブで進行方向を照らしたり、案内標識を見るのに役立つ。

案内標識は車のライトに照らされることが前提の位置にあることが多く、通常の場合には自転車のライトでは見えにくいが、任意のポイントを照らせるヘッドライトがあれば案内標識も読みやすくなる。

対向車、特に交差点での対向右折車に対して自車の存在をより強くアピールできる。車の後ろにいるのなら、一瞬立ち漕ぎをしてヘッドライトの明かりを対向車にアピールするのもいい。

ヘルメット

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ベル

警音器のこと。

警音器(ベル)

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ヘルメット

必須5装備の一つ。転倒/落車時に頭蓋骨の代わりに割れてくれる。

ヘルメットにヘッドライトを付けると、夜間時にキューシートやサイコンを見るのに役立つ。

必須5装備ヘッドライト

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ポイント

キューシートを構成する要素のひとつ。右折または左折する地点であることが多いが、主催者によっては直進する地点もポイントに加えることがある。そのような場合は国道が県道に変ったり、県道が市道に変ったりする地点であることが多い。

ポイントを見失うとミスコースとなる。

案内標識ミスコース

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一人旅 (ひとりたび)

単独走行。

ブルベは集団走行してもいいし、一人旅でもいい。写真撮影でよく立ち止まるスタイルを取る場合は自然と一人旅になる。

車でもなんでもそうだが、前と後ろに誰もいない状態は安全なので、集団走行スキルが低い場合は単独走行がいろいろと安全。前走者の急ブレーキ、急ハンドルもなければ、こちらが急ブレーキ急ハンドルしても迷惑をかけないし、(停止)手信号を忘れても大丈夫。

ただし、集団走行のほうが速く走れるし、対人対動物対事故的には安全。比較的交通量の少ない道では話ながら走れるので気晴らしになる(併走は道交法的にアウトなので、斜め後ろがベター?)。特に夜間は集団で走った方が安全とされる。

向かい風で速度が出なくても泣かない。

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尾灯 (びとう)

必須5装備のひとつ。ブルベは公道を走ることがほとんどであり、夜間走行時に後方からくる自動車に対して自転車の存在をアピールするのに必要。少なくとも1つの尾灯は自転車に固定する必要がある。少なくとも一つの尾灯は点灯しなければならない(点滅は不可)。トンネルでは前照灯とともに尾灯の点灯が必要。

雨天時には尾灯が故障することがあり、複数尾灯をつけるとより安全に夜間走行が可能。

コイン型電池を使用するタイプは運用コストが高いがその分軽量。単4電池を使用するタイプはコストパフォーマンスが高いわりには軽い。中には単3電池を使用する非常に明るいものもある。

400km以上のブルベではヘルメットにも尾灯が必要。この場合は点滅でOK。

必須5装備

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必須5装備 (ひっす5そうび)

ヘルメット、前照灯、尾灯、身につける反射材、警音器(ベル)のこと。検車サインを受けるために必要なため、忘れると出走できない。

スタッフが参加者に尾灯を貸し出しているのを見たことはあるが、基本的に期待しない方がいい。

尾灯前照灯身につける反射材ヘルメット警音器(ベル)

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氷雨ブルベ (ひさめぶるべ)

春または秋ブルベで、長時間の雨が降るようなブルベ。予想外の低温をもたらすので、苛酷なブルベになることが多い。
山間部の氷雨は雪にさえ変わることもあり、充分な準備をしていないランドヌール達を身体的にも精神的にも凍えさせ、DNFを量産する。雨天時には降りで距離を稼ぎにくいということもある。

DNSせずに出走した参加者に幸運を・・・!

DNF

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分散スタート (ぶんさんスタート)

参加人数が多い場合に採られることがあるスタート方法。参加申込の段階で設定されることもある。申込人数が多くなりがちな200kmブルベと300kmブルベでは採用されることが多々ある。

特に人数が多い場合は、分散スタートの中でスタートが分散されることもある(例えば信号2回待ちごとに10人出走とか)。

200kmブルベ300kmブルベ出走サイン

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並進禁止 (へいしんきんし)

並進可の標識の有る場所以外では軽車両は並進禁止。山奥とか交通量が非常に少ない道で並進して話しながらサイクリングすると楽しいのだが道交法上は違法。斜め後ろに位置すれば並進禁止にはあたらないと思う。それにしても並進可の標識なんて見たことがない。相当少ないのではないか?

違反すると2万円以下の罰金刑または科料(1000円以上1万円以下の財産刑)。

参考:並進可の標識並進可・フリー素材NF&RS MT

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変態 (へんたい)

常人の感覚ではありえない距離を走りきってしまう長距離好き自転車乗りの自称または他称として使われる。多分ほめ言葉。

MMORPGの「廃人」に似ているが、良いニュアンスで使われることが多い。

1000kmブルベ600kmブルベSR

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補給 (ほきゅう)

ハンガーノックを防ぐために、1〜3時間おきぐらいにとる食事のこと。登山用語の行動食と同じ。

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 ま 

ミスコース

ポイントにて、指定された方向とは違う方向に進むこと。事前の予習である程度予防することが可能。GPSの使用でかなり防ぐことができるらしい。一番いいのは事前に試走して予めミスコースしてしまうことだが、時間・費用・労力の制約があるし、実走時に少々つまらなくなるという副作用もある。ミスコースの距離や回数によっては、背中から忍び寄るタイムアウトの影におびえながら進むことになる。が、人によってはそんなの関係ないみたい。

厳密にはミスコースではないが、ミスコースしたと思いこみ一定距離を引き返す場合も距離のロスという意味ではミスコースと同様のダメージがある。何kmミスコースしようが、何km距離のロスをしようが、認定される距離は同じ。

ブルベの華。数々の伝説やドラマを生み出した。

ポイント

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メダル

完走時にはメダルを買うことができる。2008年時点での値段は1000円。多分フランス製(少なくともデザインはフランステイスト)。ブルベの距離によってメダルが違う。SRを取得後にはSRメダルを買う権利が発生する。何人かのスタッフに聞いたところメダル販売による利益は無いとのこと。メダルのデザインはPBPの開催時点で4年に1回変更される。

メダルを買う流れは次の通り。
・ゴール時にブルベカードのメダル購入(Medaille demandee)のYES(oui)の欄にチェックする。
・スタッフにメダルの代金を支払う。
・暫く(3ヶ月ぐらいか)してからフランスからのメダルが開催者によって個別に郵送される(元払い)。

SRメダル

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身につける反射材 (みにつけるはんしゃざい)

必須5装備のひとつ。100円均一ショップで販売されている蛍光タスキや道路工事用で使うような反射ベストでOK。オダックス埼玉販売の軽量反射ベストを使用する参加者は結構多い。中には自作する者もいる。

車の運転者は道路工事を見慣れているため、道路工事で使われる反射ベストの視認性が一番高いと思う。

必須5装備

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無人PC (むじんPC)

スタッフのいないPCという意味で決して人がいないわけでは無い。通常コンビニが無人PCとして設定されるので、買い物をしたレシートをPCの時間チェックに使用する。コンビニ店員によっては渡さないこともあるので、レシートをもらい忘れないように注意すること。

まれにだがレシートの時間がくるっているコンビニがある。

有人PCPCレシート

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 や 

夜スタート (よるすたーと)

多くの場合、ブルベのスタート時間は朝だが、一部のブルベは深夜にスタート時刻が設定されることがある。夜スタートの場合、1夜目は徹夜になるため事前に十分な仮眠をしておいたほうがよい。

PBPは夜スタート。

PBP

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有人PC (ゆうじんPC) Updated!!

スタッフが滞在しているという意味で「有人な」PCは「有人PC」と「スタッフが立ち寄った無人PC」の2種類があるが、ここでは前者をさす。有人PCが無いブルベも多い。

「有人PC」では、オープン時間からクローズ時間まで(もしくは走行中の参加者が全て通過するまで)スタッフが待機する。こちらではコンビニ等のレシートは不要で、待機しているスタッフからブルベカードに通過時間の記入およびサインを受ける。スタッフが1名or少人数で、参加人数がそれなりに多い場合、チェックには時間がかかることが普通なので、PC到着時点ですぐにブルベカードを渡した方がいい。

「スタッフが立ち寄った無人PC」では、もともと無人PCと設定されたところに巡回中のスタッフが滞在している。こちらは無人PCと同様にレシートの取得が必要で、そこでのスタッフの対応は様々。レシートチェックを受けてブルベカードに通過時間を記録するケース、そういうチェックをせずに参加者一覧表に通過をメモしているケース、何もしないケースなど。スタッフがそこを去ってしまえば、無人PCと何ら変わりは無い。

通過したPCのレシートチェックおよび該当PC欄へのサインが行われた場合、それらのレシートは不要になるので、保管すべきレシートが減り参加者の負担が減る。またブルベカードへの記入が前倒しで行われることにより、その分ゴール地点のスタッフの事務処理の負担も減る。

なお、「オダックス埼玉主催のブルベでの有人PC」ではスタッフによるチェックを受けることが必須であり、レシートのみではチェックポイントの通過とは認められない。

無人PCPCブルベカード記入

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 ら 

リザルト (result)

ブルベの結果リスト。3つの状態(完走/DNF/DNS)、各PCとゴールのチェック時間、完走までの累計時間が表記される。
ブルベはレースではないが、自分や他人のタイムを見るのはけっこう楽しい。交通法規を守ったうえでタイム短縮をはかるのもブルベの楽しみ方のひとつ。

アフターブルベ時のネタのひとつ。これも酒の肴になりえるが、開催者によっては公開されなかったり、閲覧のためにパスワード入力が必要な場合がある。参加者のプライバシーに考慮しているのだと思う。

DNFDNS完走アフターブルベ

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レシート

無人PCのあるブルベでは、ブルベカードと同様に完走認定を受けるために必要なもの。

有人PCはスタッフの負荷が高くなるため、通常はコンビニレシートで、各PCの通過チェックをすることが多い。

ブルベカード無人PC

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レスキューシート

サバイバルシートの項を参照。

サバイバルシート

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ローラーブルベ

公道上ではなくローラー台の上で行われる非公式ブルベ。信号ストップも存在せず、脚を止めても慣性で進むわけではないので地味にキツイ。特に風景が変らないので飽きやすい。

参考:ローラーブルベ

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輪行 (りんこう)

ブルベ前後やDNF後の移動手段のひとつ。狭い意味では電車での輪行。広い意味ではあらゆる交通手段での輪行をさすが、その場合は「車輪行(自動車輪行)」「飛行機輪行」「船輪行(フェリー輪行)」「バス輪行」と呼び分けることがある。長距離バスではトランクルームの容量の問題で輪行を断られることが多いので輪行前には要確認。

DNF時には、鉄道が無い区間でもバス輪行という手段があるが、混雑具合によっては断れる可能性もある。中にはヒッチハイク輪行でスタート地点に戻る強者もいる。

ブルベのスタート/ゴール地点までの距離が近い場合には輪行より自走のほうが楽なこともある(人による)。

雨天時の電車輪行は嫌なものだ。

パンク輪行袋DNF

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輪行袋 (りんこうぶくろ)

電車輪行に必要な専用袋。大型のものから軽量のものまで形態は様々。

DNF後は自力でゴールまたは自宅に帰らなければならないブルベでは、持って行くとDNF時の保険になる。未経験の距離のブルベに挑戦する場合や、怪我や故障が予想される場合には持って行ったほうが心強いが、もちろんその分重くなる。

輪行袋が無い場合に輪行しなければならない場合には、ゴミ袋・レジャーシート・バイクカバー・雨具といったものをビニールテープやガムテープや紐で縛って輪行袋の代わりにすることもある(紐の場合はそれを切る手段も忘れずに)。専用の輪行袋以外での輪行は厳密には禁止されているが、「他の乗客の荷物や衣服を自転車の汚れや油で汚さない為の配慮」をしている限りは見逃してもらえることが多い(もしくは鉄道員が輪行についての規定を知らない)。逆に、その配慮をしていない場合(ただ自転車を縛っただけで、袋に入れていない等)には電車を追い出されることも。ほとんどの場合、手荷物料金は不要だが、一部の鉄道機関では手荷物料金が必要らしい(未経験)。

まれなケースだが、サイクルトレインの場合は輪行袋は不要で、分解する必要もなくそのまま自転車を電車に乗せられる。

サバイバルシートが無い緊急仮眠時に保温に使える・・・かも。

輪行DNF

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