日が低くなると光が山に遮られるので暗くなるのが早い。街の灯りがないから空も明るくないし。結局この林道区間は1/3ほど走ったところで暗くなってしまった。するとライトの電池残量が少なくなってなっており、白線に助けられて進む。野沢温泉が近くなるとスキー関連の建物(リフト・トイレ・駐車場)が増えるせいか、道幅が広くなるところがあり、弱い光量では道のりの把握に苦労する。
用意した補給食を食べ尽くし、水もなくなりかけたあたりで野沢温泉へのT字路。肌寒いぐらいなのにダブルボトルでこうなのだから、夏場に林道を抜けるにはトリプルボトルぐらいは必須なのではないかと思う。途中で自転車が故障する可能性も考慮に入れると、走りやすさとは裏腹に危険な道だ。
しばらくすると野沢温泉の明かりが見えてきて、久しぶりの灯りに感動したり。音と光がして何かと思うが、それが花火だとわかったり。花火が上がったときは光で道がはっきりと見える。途中で山火事に備えるためか消防車が待機していた。赤ランプを回していたので、暗闇に慣れた目では道路の端を捉えられずに蛇行したり。
所々見通しのいいところでは、眼下の三角形の形をした野沢温泉街の夜景と花火が同時に見えるので、思わずカメラの電源を入れるが・・・ やっぱり入らないorz 神写真を撮り損ねて残念。
野沢温泉でも迷って大きく回り道をして、登り直す。この辺りからケツがかなり痛くなってきた。20:00頃デイリーヤマザキを見つけて、店内の机から花火を眺めつつ、半額のエビピラフとかでたっぷりと腹ごしらえ。さらに地図で現在位置とルートを確認。電池を交換しようとしたが結構高かったので購入せず。代わりにルートを変更。真っ暗なことがわかりきっている関田峠ではなく、遠回りで国道292ルートを選択。国道ならきっと明るくて走りやすいに違いないと思ったからだ。関田峠では熊が出ることもあるらしいし。
野沢温泉から直降りの道が国道117まで続く。国道117はけっこう走りやすい。そして有尾┣字路を右折して国道292へ。走り出すとかなり暗い道。電灯は少ないし、白線は薄くて見えづらいし、交通量もわずかと、ケチってライトの電池を交換しなかったのは大失敗だった。ケツが痛かったこともあり、かなり長く感じた区間だった。降りになってからも痛みとモチベーション低下によりほとんど漕がないでのろのろと進んだ。2回ほど曲がった後に国道18へ。
国道18は路肩が広くて走りやすいはずなのだが、街灯少なめで路面がわからないので白線上〜白線内側を走り、車が後ろから来たら路肩に入るというのを繰り返す。暫く進むと反対車線で車同士が事故っており、そこから警官がこちらに歩いてきて停止させられた。最初、自転車通行禁止で危ないから降りるようにいわれたが、たしかここは自転車通行可だったはずということで、その点について食い下がる。「自転車通行可なら通っていいですね?」というと、「ちょっと待ってて」と仲間の所に戻って相談? 戻ってくると、車から自転車が通ってて危ないという通報があったとのこと。そこで「(通報があったなら)ここは自動車専用道路では無いのだから、自転車が通ることを想定して通ってくれと(ドライバーに対して)答えて欲しい」などと返す。時間も圧しているし、迂回路もわからないので俺必死w 複数の尾灯や反射ベストをアピールしたりして、結局むこうも渋々納得?してくれたみたい。走行再開。とりあえずはミラーを見て早めに路肩に移動するように心がける。もしライトの光量が十分だったら路肩を走り続けられるわけで、そうだったら警察に止められることも無かったかも。
JR陸橋手前のコンビニに寄り、帰りの電車で飲むアルコールを購入し、23:20頃に直江津駅に到着。メーターは376km。今回はエンド金具を保ってきておらず自転車を輪行可能状態にするのに時間がかかるし、着替えやいろいろ洗ったり拭いたりする時間を考えると時間の余裕は無い。そんなわけで結局今回もおみやげが買えず。再び0:31発の急行能登で帰宅。今回は自由席にて4席に陣取って爆睡。他の乗客もだいたいが1人で4席を使用していた。準備のいい客は毛布にくるまっていた。
この夜行はいろんな駅で止まりながら進むのだが、ふと目覚めてみると駅ではない所に止まっている。どうやら人身事故があったらしい。窓から陸橋が見えた。現場検証や後処理に約1時間ほど停車したあとで運転再開。最初に見えた駅は高崎問屋町。上野へは7:15頃到着。結果的に上野駅では朝のラッシュの一番厳しい時間帯を避けられたのかも。最寄り駅に到着してRDを取付けていたら、金具がポキッと折れたので、自転車を押して帰宅。エンド保護具無し輪行でチェーンをチェーンステーに巻き付けたせいで、フレームにまた傷が増えたような・・・