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2009BRM808宇都宮300km・その3

 

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PC4(塙)まで

MATOさんや他参加者と近くのセブンイレブンにて大休止。なんとなくノンアルコールビールを選択してしまったが、暑くはないのでそんなに旨くなかった。失敗。休憩している間に降り始め、ついには土砂降りになってしまうが、雨宿りし続けるわけにもいかない。出発。

しばらくミスコースしそうな分岐があるので気をつけて進むと、あとは国道289号の登りで、これが果てしなく長い。そのうち真っ暗になったので、全ライトを点灯。途中でかなり久しぶりに自販機が見えたときは、飲み物が足りないわけでも無いのに、単調な登りに飽きてしまったのか、つい立ち寄ってしまう。この近くに湧水があったらしいのだが、見つけられなかった。工事中のトンネル手前で直登り区間が終わると、霧が濃くなってきて視界が極端に悪くなる。白線が薄く、霧に溶けかかっているし、LEDの白光は霧で拡散してしまう。端を走っていると中央線が見えず、だいたい左車線中央を走るのだが、反対車線の路肩の白線は見えない。このことからすると、視界は2〜3mぐらいか。

走っていると┫字路にさしかかり、左側から車が降りてくる。こちらが優先なのでそのまま直進すると・・・正面衝突しかけて急停止! そこは┫字路ではなく左の急カーブだったのだ。車のライトでさらに視界がホワイトアウトして、道の形が全然わからなくなり、左急カーブを┫字路と思いこんでしまった。

しばらくは白い世界の中を必死に走る。本物の分岐では立ち止まって、よく確認しないと進路がわからない。登り返しを数回こえると降りになるが、霧が晴れないのでせいぜい20km/hぐらいで降る。しばらく降ると霧が晴れ、雨のみになりほっとする。余裕が無くて霧中走行中の写真は無し。

ほっとしたら眠くなってきた。今までの経験上、徹夜の二番目の睡魔は抗いがたいので、歌いながら進む。また途中に自販機があり吸い寄せられると、ベンチがあったので3分ほど目をつむる。結局ここからはずっと歌いっぱなし(人がいるときは心の中で)で進む。しばらく進むとなにか落としたような音がして立ち止まる。一通り自転車をチェックしてみるが特に問題ないので進行再開。


道の駅塙に到着。明るくなったところで、ツール缶の蓋が取れていることに気が付く! さっき落ちたのはこれか! チェーンジャムプロテクター取り外しの後で、工具の詰め込み方が甘くて無理矢理詰め込んだから、振動で蓋が取れてしまったのだろう。蓋と一緒にチューブも一本ロスト。他にも何か無くなったものがあるかもしれないがわからない。ツール缶をビニール袋に入れて縛ってからボトルケージへ格納。

外の水道でいつも通り顔と手を洗って買い物をしようとすると・・・財布がない! 店内を回って見つからず外に出ると、ヘルメットの中にあった。ここに入れた記憶が全然無い。かなり疲れているのか? MATOさんと暖かい休憩所の中で食事。だが貯金が1時間を切っている。結局、出発するときには貯金30分以下からのスタートとなった。

PC5(那須烏山)まで

塙〜馬頭は宇都宮ブルベによく含まれるルートであり、道はほとんど覚えているし、降り基調でもあるので貯金を回復させるには絶好な区間。途中の降り?で発見できなかった溝にタイヤを取られるが、奇跡的に反対に体重をかけていて転倒せずにすんだ。二晩目だとさすがにライトが暗くなっている。EL-520はランタイムの長い前照灯だけど、実効的な明るさを確保するためには結局のところ毎晩電池を交換する必要があるみたい。

川山交差点を過ぎたあたりで、異音に気づく。スポーク切れか? 止まってみたが、原因がわからない。以後、原因が思い浮かぶ度に止まってチェックしてみる。5回目ぐらいの停止時にようやく前輪のハブが回転するときに異音が出ることをつきとめる(帰宅後、後輪のハブからだと判明。幻聴?)。リズムも含めて、雨が金属板を叩き続ける音に似ている。あるいは錆びたオルゴールの金具がパチパチと鳴る音か。スピードを出しすぎるとまずいかな?と最初は降りでも20km/hとかで進んでいたが、度重なる停止で貯金は尽きかけていることに思い至り、いつも通りに進むことにする。降りで50kmとかになると相当にハブがうるさい。大子か馬頭のあたりで雨が降り止んだと思うが記憶がおぼろげだ。烏山市街でサイコンの距離とコマ図の距離の差を修正しようとして、間違えてデータクリア・・・ 仕方ないので区間ごとにデータをクリアしながら進む。これはこれでデータが正確でいい。


ファイナルPCに到着時点で貯金は20分台w ここにはIさんSさん(宇都宮スタッフにはSさんが少なくとも3人いるな・・・)が待機しており、ブルベカードにチェックを受けたので、これでレシート紛失の恐怖から解放される。休憩していると小雨が降り出し、しだいに本降りになってくる。さすがに残り時間が無いので、補給食を飲み物で流し込んで再出発。
ゴール(宇都宮森林公園)まで

あいかわらず(小声で)歌いながら、ハブから異音を鳴らしながら、大雨の中を進む。今回の復路には八溝グリーンラインが含まれていないので楽かと思ったけど、結局アップダウンからは逃れられない。ただし、こちらのほうが斜度とか路肩の広さとかの点で走りやすい(深夜の時間帯だからかもしれないが)。平地になり、往路と合流するあたりで雨が止む。サンヒルズの丘を越え、鶴CCの登りにさしかかると、ぽつぽつと参加者に追いつく。今回はトリプルなので壁(=急坂)部分も含めて全てシッティングで登りながら追い越す。なんとかハブも保ってくれて、3時前にゴール。

ゴール地点ではSさんが1人でゴールの事務処理をしており、U-kiさん達が寛いでいた。Abさん差し入れのジンジャーチョコレートクッキーやせんべいを頂く。U-kiさんがゆっくりしているので、明日はDNSなのかと思ったら、出走するらしいので、早く寝るように急かすw しばらくしてMATOさんもゴール。自分もテントで寝ようと行ってみるけど4人寝ていて満員なので、トイレのひさしの下でサバイバルシートにくるまると一瞬で意識を失う。

つづく

記2009/08/13
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