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記憶を頼りに書く・BRM512宇都宮400km

出走前まで

前回から変わった装備は、ステム、サドル、フロントバッグ、ライト。もっと先の方でハンドルを握りたかったのでステムを交換し、ハンドル両端を少しカット。ケツの痛み対策で、CBAの固くて細めのサドルに交換。シートポストキャリアへリュックをゴムひもでくくりつける方法では荷物を取り出しにくいため、キャリアを外しフロントバッグを取り付け。これで多少の軽量化になっているはず。そして2個目のEL-520を安物LEDと交換。フロントバッグによりライトがうまく取り付けられないのでスペースグリップで取り付け。

ブルベ前日にも休みが取れたので、スタート地点の宇都宮森林公園へは自走。ついでにキャンプ。この公園にはキャンプ場があることを知り、ついテントとシュラフを買ってしまった。テントとシュラフを運ぶためにシートポストキャリアを結局付けたが、ブルベ中は取り外してスタッフに預け、ブルベ終了後に運ぶのが面倒なためテント道具とキャリアは宅急便で送った。

自宅から森林公園までの距離は不明。これはサイコンでの計測を途中まで忘れていたため。140kmぐらいなのかな? 関東平野は向かい風が強く、到着予定時間には間に合わなかった。二宮では銀杏並木が綺麗だったが、コンビニに寄ったおりにワイヤーロックの鍵を落としたようで困った。キャンプ道具を入れたバッグの取っ手にワイヤーを通していたため、このままではキャンプができない。

結局、途中のWADAサイクルさんで事情を話し、大きいワイヤーカッターで切って頂き難を逃れる。今回ブルベに出走できたのはひとえにWADAサイクルさんのおかげ。多謝。ついでに新しいワイヤーロックを購入。ブルベでソロ走行が多い身としては、単独でコンビニに寄ったときにワイヤーロックが必須だから助かった。

宇都宮森林公園は管理人or警備員が24時間いる上に無料なので、キャンプ場としてはかなり条件が良いようだ。ただし、予約の電話がなかなか繋がらなかった。10回以上かけてようやく繋がった。

キャンプなので当然風呂や洗濯機が無い。風呂はろまんちっく温泉館ろまんの湯を利用。ここにコインランドリーがあることを当て込んでいたが、無かったため洗濯できず。キャンプ場の水道でも洗えるけど、手での脱水だと朝まで乾かないので断念。

テント設営時にペグをペダルレンチの腹を使って手のひらで押していたら、滑って血豆、俺涙目。以降は足で押す。軽量テントだからか夜足元が結露してシュラフが濡れた。これは後でテントを立てるワイヤーを1本抜かしたためだと判明。

スタート後

前日にかなり買い込んでいたのだが、夕飯と朝飯ですべて消費してしまい、PC1までの補給食がなくなってしまった。酒が入ると食欲が増えることをすっかり失念していた。そのため途中コンビニによってタイムロス。列からもはぐれてしまい、その分コース確認に時間が掛かる。PC1についたとたん殆どの人が出発するところだったし。PC1からは登り基調だが、追い風でぐんぐん進む。

PC2を出た直後の曲がり角(ややYに近い┫)で右に直進すべきか、左の立派な道を行くかで迷い立ち往生。地図を見るがわからない。後から来た方にそれを言うと、「こっちでしょう」と余裕で通り過ぎる。結局それが正解。予習が足りない。多分5分ロス。さらに補給ミス。コンビニが見あたらなくなってからそのことに気付いても後の祭り。あとから考えれば個人商店ならあったのだからそれらを利用すべきだった。自販機はぽつぽつあったのでコーラなどでこまめに糖分を補充してハンガーノックにはならずに済んだ。だが、追い風に気をよくしてオーバーペースで走りすぎたかも。ややバテて、折り返しまでの記憶が余り無い。途中ダートの上り坂があり、押して登ったのは唯一覚えている。有名な桜があったらしいのだが見逃す。これも下調べ不足。

折り返しのCP4に付いたら貯金が3時間近くと、かつてなく調子がいい。ひとえに追い風のおかげ。10:00スタートとおぼしき参加者がPCについてチェックを受けるなり店に入らず休憩もせず再出発していったのには驚いた。俺はここではカップラーメンを食べると決めていたので大休止。CP4を出ると程なく夜。

事故

1時間〜1時間半に1回ほど立ち止まって補給食を口に入れるわけで、そうした補給食休憩で抜かれて少し走ると、左側の横道で明らかにブルベ参加者とおぼしき方が、車と運転手らしき方の横で自転車を指さしてなにか話している。で何も考えずに寄って、「どうしました?」と話しかけると、接触事故の模様。場所はパチンコ店の駐車場の出入り口で、幸いケガはなさそう。自転車もたいしたことはなさそうだが、カーボンフレームなので傷があったら危ないのかも。この被害者の方がのむさんで話し方からしてかなり動転していることが分かるが、俺のほうは疲労で頭が働いていない。彼の名前を覚えられず3回以上聞き直す。加害者は人がよさそうだけど、こちらは落ち着いていて、一方のむさんは事故のショックでか、かなり動転していたように思えたので暫く立ち会うことにする。自動車を含めて事故に立ち会った経験は無いから、俺も内心慌てていたと思う。

どうやら示談にするところらしいが、名前と連絡先をメモしてもらうだけでは偽名の可能性もあるしダメなんじゃない?、免許証見せて貰えば?、ナンバープレート控えた?とか思いつつ、当事者同士が示談に決めたのなら口出しすべきでは無いのだろうかなどと悩む。ナンバーのメモの件はのむさんに指摘したような気がするがあまり覚えていない。後で調べたら免許証の確認の他に、車検番号・自賠責保険の番号・任意保険の証書番号あたりも確認した方がいいらしい。

のむさんにブルベスタッフに連絡したか聞いてみると、携帯の電池が切れたため連絡できないそうなので、俺のPHSで連絡。そこでスタッフの方に警察を呼んだほうがいいと助言を受け、それをのむさんに伝える。警察を呼んで事故証明を貰わないと保険が使えないということを思い出し話すと、加害者の方が車を動かしてくる&警察に連絡してくるとのこと。

しばらく加害者の方戻ってこず(警察への連絡で時間がかかっていたらしい)。のむさんにPHSを貸し、のむさんからも警察に連絡。加害者の方が戻ってくるが、警察はなかなか来ない。警察おそいねーと文句を言い合ったり、雑談したり、トイレに行ったり。あまりに警察が遅いので店員さんに店名を聞いて俺からも警察に催促?の電話をするが話が通じない、が警察がやっと来たので電話は終了。

警察は2人ぐらい来るのかと思っていたら、パトカーの類が次々と止まるw 俺の仕事は終わったので、ブルベに戻る。この間45分〜1時間ぐらいだと思うけど自信は無し。前のCPで時間の貯金がたっぷりあり、また眠くもなかったため、ブルベについては何も心配していなかった。まだこの時には。

ミスコースと修理

トンネルを抜けての降り部分で風が強いところがあり、そこで風に煽られてマップケースのベルクロが外れ、中身を全てばらまく。これは風が強かったのもあるが、マップケースへ中身を詰め込み過ぎたから。ミスコースしたときの輪行のために全区間の地図のコピーを入れていたわけで、明らかにマップケースの容量オーバー。マップケースの片方のベルクロはスペースグリップの柱に固定していたため、このばらまき事件以降スペースグリップの固定がゆるむ。そしてこのときミスコースの種が蒔かれていた・・

マップケースやスペースグリップの角度を直すときに、サイコンの計測ボタンに触れていたらしく、そこで距離計測がストップ。そしてそのことに気付かず、なんか変だなと気づいたときには後の祭り。自販機の灯りで地図を見て現在位置(小野町塩庭のK286との交差点)を把握して引き返す。往復約15km?のミスコース。何回余計に坂を越えたっけ?とハイにすらなってくるw PC5に到着するとのむさんがちょうど出発するところだったorz

PC5ではスパゲティを食いつつ、事故のためここまで来ていたスタッフの方と少々雑談。後で聞いたら殆ど寝ていなかったとか、お疲れ様。まだ眠くないのでそのまま出発。その後ポイント90にて再びミスコース。今回地図はコマ図を1個づつ切り離したものを単語カードのように綴じて使用しており、2枚いっぺんにめくってしまったのが原因。むしろ今までそれが起きなかったのが不思議。以後、2枚めくりをしていないかチェックしならがルートを確認するようになる。3kmほど降ってしまったので内心涙目で登り直す。徐々に貯金が無くなる中、今回のブルベのメインディッシュというべき広域農道へ。

登りと降りで構成されるこの道は、アップダウンの間隔が広いビーフラインといった感じだが、峠並みに長い登りが一カ所ありなかなかハードな道だった。この頃になるとスペースグリップがかなりグラグラしており、それに取り付けられたライトが役立たずか、もしくはハイビームになり対向車に迷惑な状態。かなり眠くなってきており、これを修理することは念頭になく、ひたすら進むとシークレットポイントへ到着。

スタッフのS氏より「根本のネジを締めれば直る」と助言を得、また先ほどPCにいた方(宇都宮600でもお世話になったのに名前を忘れてしまったm(_ _)m)に自動車のライトで照らして頂き、修理完了。カップヌードルの誘いを断れず、だが仮眠の甘い誘いはお断りして出発。前述の長い登りにさしかかると、段々・・ヤバ・・眠気が・・。眠気対策に持って行ったわさびのチューブを舐めながら進むが、そのときは目が覚めても結局は眠くなり、朦朧とし、ダラダラと遅いスピードで進む。眠さのためルート確認に手間取りつつ(特にポイント103)、コンビニでトイレに寄りつつ、なんとか次のCP6へ。

さあ寝ようと思ったら・・

CP6に到着すると程なく、のむさんともう1人の方が出発。メシを買ってレシートの時間とコマ図のCP制限時間を見て愕然。PC閉鎖時間まで5分ぐらいしかない! 寝ようかどうしようか? でも眠いし暖かい待合室で机にうつぶせになる。だが1分後、すぐ出発することに。

どうやら眠気のピークは広域農道で終わったらしく、その後眠気は無し。だが、CP閉鎖時間に追われてかつてないほど急ぐ。このときは「PC閉鎖時間に間に合わなくても、次PCまでに挽回すればOK」というルールは忘れていたから必死だった。ミスコースのほうが主な原因であるとはいえ、これで完走できなかったらのむさんに不要なプレッシャーがかかってしまうから。

無事PC7に付くと誰もいない。だが、貯金は稼げたようで、時間内完走ができそうで一安心。とはいえパンクとかあると分からなくなるので、食事後すぐに出発。疲れた頭でゆっくりとコース確認しつつ進む。途中寄ったローソンでゴール後に食べる肉類を確保w。最後のゴルフ場の登りはかなりきつかった。一昨日風呂帰りに通ったときは何でもなかったのに・・ そして、8:00スタート組の中では最終ゴール。最後にのむさんに会えてよかった。その隣の方が自分の自転車がR3であることに気付いて(驚いて?)くれてなぜか嬉しい。

事故現場ではのむさんに、前の会社の方と車に乗っていたときの話をした。彼が運転していると、急に子供が飛び出してきて急ブレーキでギリギリ轢かずにすんだものの、そのショックでそれ以降しばらくはベタ踏みの急ブレーキしかできなくなった話をして、「事故の恐怖が蘇るようならリタイアしたほうがいいよ」などと偉そうに助言したが、無事完走できたことからすると余計なお世話だったようだ。事故をものともしない完走に敬意を表す。むしろ俺のほうが完走が危なかったわけでw

ゴール後はスタッフの方達と多少お話をして、メシを食べて、座布団と毛布をお借りして寝ようと思ったけど寝付けず。そのまま帰ることに。キャンプ道具とシートポストキャリアを宅急便で送り、2度目のろまんの湯に入り、宇都宮駅まで走ったのち輪行帰宅。疲れているから宇都宮駅までが遠かった。

記2008/01/05
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