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記憶を頼りに書く・BRM421埼玉600km

青葉300のときの「ビンディングペダルにすると1時間早くゴールできるよー」という言葉が忘れられず、またローディにちぎられまくっておりそれに興味があったため、ビンディングペダル&ビンディングシューズを購入。また前回ブルベの反省を生かし、メインライトをEL-520と交換し、夜間にキューシート見るためにSL-LD100Wをヘルメットに取り付け。青葉300で右直事故があったということも聞き、ヘルメット前面にLEDをつければ夜間の右直事故の予防策になるのではないかという気持ちもあった。

スタート地点が近いからという理由で沼津400kmではなく埼玉600kmを選択したが、今回は無謀なブルベだった。400kmを経験しないまま600kmにチャレンジするのもそうだが、それとは別にクリートのセッティングが出ていない状態での参加が無謀だった。家の近くで練習、数km先の自転車屋まで往復、スタートへの下見を途中まで(江戸川まで)と、合計30kmぐらいしか乗ってないのだからクリートのセッティングが出るわけはないのだが、当時はビンディングによるスピードアップの凄さに心を奪われ、考え無しにスポーツエントリーでポチってしまったw

行きはいつも通り自走。外環道側道は初めて走ったが、特に自転車通行禁止もなく思っていたよりは走りやすかった。少し迷いつつスタート地点へ到着。

EL-520を買ってみて気付いたが、同機種のライトを付けている人が多いことに気付く。スタート後、間もなくブルベでの初パンク。まだ埼玉県内なのに。横を走っていく参加者を横目に見ながらパンク修理。中には「どうしました?」と声をかけてくれる方もおり嬉しい。原因は大きな金属片。やっぱりフロアポンプタイプのインフレータのほうが速く空気を入れられていいな、などと思いながら必死に空気を入れる。途中のコンビニでスタッフの方が自分のパンクを見かけたらしく、フロアポンプを持って待ってくれており、お借りして入れ直すが、だいたい適正空気圧までエアーが入っていた模様。この時間で自分以外にも2人パンクがいたらしく、今日はパンクが多いとのこと。

当然ソロ走行で進むと利根川CRでは向かい風邪。しばらくするとローディの姐さんに追いつかれる。600kmブルベを走ろうとなどいう方をおばさんなどと呼ぶわけにはいかない。追いつかれた以上、姐さんのほうが速いわけで、暫く風よけにさせて頂く。なんかコントアーマグナムっぽいバッグが時々後輪に擦れるらしく、そのことをしきりに気にしていた。暫くして補給のためコンビニへ寄り、再びひとり旅。

R50も登り部分があるけど、ビーフラインのアップダウンにはかなわない。10%の細かいアップダウンの始まり。降り終わったところで一時停止が多く有り、降りの勢いで登ることができないのは宇都宮ブルベの広域農道も同じだが、こちらのほうが間隔が短くてキツイ気がする。CP1では当然のことながら集団はいない。PC1〜PC2では先ほどの姐さんとチタンバイクの方と何回かすれ違う。例えばPC1では3人同時に出たけど、皆速さが違うので暫く走るとバラけてしまう。先に行ったと思うと休憩中に追い越したのが追いついたりする。

ビーフラインが終わっても坂は延々と続く。ポイント47を通り過ぎ、ブルベ初のミスコース。ポイント45から短い距離にあるポイント46を通り、そのことに安心して漫然と降り坂を飛ばしてしまった。目印の看板がわかりにくく、戻ったり引き返したり。ここのポイントは前もって要注意ポイントだと告知されていたのに何やってるんだか。

暗くなってからPC2に到着。ブルベカードを落とした人がいるらしく、道で見つけたら拾って欲しいといわれたが、注意を割く余裕がもはや無い。途中、ルートを慎重に確認しながら進む。山中の区間ではコンビニが長い間無い区間があった。ここのアップダウンで折り返してきた参加者とベルを鳴らしあったり、声をかけあったりするわけだが、寂しい深夜の山中だから励みになったり、彼らとの差を思いプレッシャーがかかったり。この頃から膝・足先(クリートの裏側)・尻が少しずつ痛み出す。

折り返しのPC3では、寝袋やテントで寝ている人、車内で寝ている人など様々。メシを食って寝ようかと思ったがCP閉鎖時間が迫ってきたので寝ないで走ることに。これが失敗。ポイント68後、前方に走っていた2人組をついがんばって抜いてしまった後で急激に眠くなり、気が付いたら全く知らないところへ出てしまった。どうやら車道の左白線に沿ってぼんやり走っていたらY字分岐路を左へ進んでしまったようだ、ということに思い至り、戻るのではなく進んでルート復帰を選択。余分にけっこう走り、なんとか見覚えのあるポイント70に辿り着く。このミスコースで気力がかなり削られた。暫く進んで眠気が我慢できなくなったため、横道にそれて道端で寝る。残りの予備の服を着、持ってきていたエアパッキンを下に敷いて寝ようとしたのだが寒くてとても眠れない。しばらく横になったあと出発。PC3ではスタッフの方と話す気力も無く、600kmブルベの困難さを痛感。

膝の調子がどんどん悪くなってきた。激痛では無いが左右とも膝全体が痛い感じ。途中のコンビニの和式トイレで大便をしようと膝を曲げたら痛みに思わず悲鳴が出る始末。曲げるのも痛いし、伸ばすのも痛い。右膝の皿の内側に熱さを感じるようになってきた。

そのうち夜が明ける。ポイント73ではキューシートの説明にある「2本目のR6」の意味がわからず再度ミスコース。一本目のR6を曲がってしまった。旧道とバイパスと2本R6が走っていたんだね。これは読解力不足もあるけど、眠い頭でも走れるように地図を読んでこなかったのが原因だろう。手持ちの関東地方全域の地図帳は福島の縮尺が小さく、準備でキューシートと照らし合わせてみてもよく分からず、準備不足のまま当日を迎えてしまった。

CP4近くでは駅の待合室で仮眠をとっていたグループがおり、よいアイデアだと思った。1人よりもグループで仮眠したほうが安心だし。時間が押しているので太平洋健康センターの仮眠はあきらめて進むが、膝の熱さと再び襲ってきた睡魔のため、コースをそれて公園のベンチで再度仮眠。散歩者と寒さのためなかなか寝付けなかったが短時間眠ることができた。体は冷え切った。まだ消えない眠気と疲労のせいか、朝日が憎たらしくて仕方がない。膝の熱さは治らずゆっくりとしか走れない。2回目の仮眠前後で結構な人数に抜かれた。足先とケツの痛さもけっこうキテおり、この状態でもう一回あのビーフラインを走らなければならないと思うと気力も潰え、ポイント78先のコンビニにてリタイアを連絡。早朝ではスタッフの方は寝ていただろうから、もっと日が高くなってから連絡を入れればよかったかも。

リタイア時に寄ったコンビニで地図を立ち読みし、駅までのルートを調べ走り出したのだが、そのときの現在位置把握が間違っていたため迷う(小名浜にいると思いこんでいた)。コンビニのレシートの住所をチェックすべきだった。もしくは地図を買うべきだった。地図を見たいが、こういう時に限ってコンビニが無い。この頃になると今までに無意識に外せていたビンディングペダルをなかなか外せない。かかとを横にひねるのではなく、斜め上にひねっていたからだと思う。地元の方に道を聞き、遠くてもわかりやすいルートを教えて頂き、途中コンビニで地図を買い確認したりして、DNF連絡より3時間過ぎてからいわき駅に到着。(K15→K48→K26) ぼーっとしているため、いつもよりも輪行袋に入れるのに手間取る。つま先が痛く、ビンディングシューズでの輪行が、特に階段の上り下りがきつかった。

後日同コースにリトライしてみたが、ビーフラインで膝が痛くなりCP1にてリタイア。この頃はまだクリートのセッティングが適正ではなかったから、それが原因だと思うが、おかげでビーフラインに苦手感有り。

記2008/1/1
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